持田総章

持田総章、1934年東京都生まれ。版画家、大阪芸術大学の名誉教授。関西エリアの代表的な現代美術グループである「Ge」に所属、メインメンバーとして活動を行なっている。制作のテーマであるLOCATIONシリーズ「空気」は、長年の継続したコンセプトである。基底材のフェルトを加熱・炭化する事で、フェルトに内包されている空気を遮断もしくは拒絶する。この焼き印 (brand) を押す行為が、制作の主たる作業である。空気の含む所と含まない所、空気の内包と拒絶が画面を構成している。

モチーフは飛行機で、子供の頃に誰もが一度は夢に見た飛行は現実のものとなり、人間は時空の観念の変革を余儀なくされた。飛行の実現は想像と幻想を実体化し、新しい認識と行動に利便性をもたらしたが、一方でその実体は決して「平和利用」のみのものでなく、「戦争に使われている」現実がある。この選択は我々自身にゆだねられている。

主な収蔵先:

国立国際美術館、大阪中之島現代美術館、大阪府立現代美術センター、大阪芸術大学、兵庫県立美術館、ミネアポリス美術デザイン大学、弘益大学、龍美術館

展覧会:

1975 – 2023までGe展に出展

1979
米国 日本現代版画展 アズマギャラリー(ニューヨーク)
1980
大阪 コンクール受賞作家展 大阪府立現代美術センター
大阪 まがいものの光景展 国立国際美術館
1981
大阪 現代のトップランナー達展 ナビオ美術館
1984
埼玉 現代のリアリズム 埼玉県立近代美術館
1986
米国 個展 ミネアポリス美術デザイン大学(ミネソタ)
1990
仏国 芸術の相互作用展 テレポートセンター(ポワチエ)
1999
大阪 ピアノ+異空間 フェニックスホール
2004
大阪 個展 大阪芸術大学
2010
大阪 「かたちのちから」大阪市近代美術館準備室
2011
兵庫 個展 尼信博物館
2013
大阪 コレクション展 国立国際美術館
2014
大阪 個展 画廊ぶらんしゅ
兵庫 個展 アトリエ西宮(版画・絵画)
2015
韓国 個展 ソウル市立美術館(ソウル)
東京 個展 ぎゃらりー由芽
2016
大阪 個展 Gallery H.O.T
奈良 個展 ギャラリー勇斎
2017
大阪 個展 ギャラリー勇斎
2018
大阪 「大阪版画百景」江之子島文化芸術創造センター(版画)
2019
大阪 「第11回あかり作品展」Galleryキットハウス
2021
兵庫 個展 楓ギャラリー
2022
大阪 個展 LADSギャラリー
2023
大阪 「日本現代美術の足跡と未来」ICHION CONTEMPORARY
2024
大阪 「日本現代美術の足跡と未来」ICHION CONTEMPORARY
2024
大阪 「戦後美術コレクション展」ICHION CONTEMPORARY

ARTWORK

LOCATION AIR

2015 ミクストメディア 162.0×130.4cm