向井修二、1936年兵庫県生まれ。1959年、西宮市美術協会にて元永定正と出会い、同年に第8回具体美術展に参加。1961年には具体美術協会に正式に加入し、最年少のメンバーの一人となる。向井の作風は、大量の無意味な記号を積み重ねることを特徴とし、あらゆる価値体系の無効性を表現することを目的としている。この概念は、彼の独自の芸術的アプローチの基盤となった。1964年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)主催の「新日本絵画と彫刻」展に作品が選出され、全米巡回展に出品。MoMAはその後、彼の作品を永久収蔵とする。1966年、大阪・梅田のジャズカフェ「Check」にて、空間全体を記号で覆う大規模なインスタレーションを制作。日本で初めて、記号によって空間全体を埋め尽くす試みとなった。2013年には、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館の具体美術回顧展「具体:燦爛たる遊び場」に参加し、代表作《シンボル・ルーム》を再構築。館内のエレベーターや洗面所の表面を数百万もの記号で覆う作品を展開した。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)、グッゲンハイム美術館、大阪中之島美術館、兵庫県立美術館。
2024 ミクストメディア Body:58.5×21.5cm Bow:71.0cm
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