
社会におけるジェンダーや役割意識をめぐる問いを、自己のイメージを媒介とした作品群を通して探求している。初期には、化粧や衣装といった身体の装飾的要素を取り込み、演出された「自己像」を通して、女性性のあり方についての問いを浮かび上がらせてきた。近年では、そうしたイメージはより抽象的なかたちへと変容し、線によるドローイングや焼き付けといった物理的な行為によって、素材の中に痕跡として刻み込まれていく。そうして現れるモチーフは、偶像でありながらもどこか原始的で、見る者を時間や言語を越えた感覚領域へと誘う。高さ7mの大型彫刻作品「The Woman with Terrestrial Malady “LEM”(地上病の女《レム》)」は、2025年の大阪・関西万博で展示された後、タイ・プーケットにて恒久的に展示される。また、2025年に「ANTI MORAL SCHOOL株式会社」を設立。アート作品やプロダクト、印刷物の販売に加え、イベントやポップアップなどを通して、多様な表現との出会いを生む場を運営している。また、若手アーティストに向けたアトリエの提供や展示機会を創出し、アイデアやプロジェクトを支えるプラットフォームとしても機能し、創作と交流の新たなかたちを模索している。